「江戸時代の地図がそのまま使える」と言われる街が、日本にあることをご存じでしょうか。山口県の日本海側に位置する萩市(hagi)は、幕末の志士たちが駆け抜けた城下町の面影を、約150年以上経った今もほぼそのままの形で残している、ちょっと信じがたいほど稀有な場所です。
初めて萩を訪れたとき、路地に入るたびに「あれ、ここ本当に令和の日本?」と感じた方は少なくないはず。なまこ壁の続く武家屋敷、夏みかんの木が顔をのぞかせる塀、石畳の細道。スマホを構えながら歩いているだけで、時代劇のセットに迷い込んだような錯覚に陥ります。
そんな萩を1日かけてしっかり堪能するために、今回は「車でめぐる萩観光の完全ガイド」をお届けします。駐車場の選び方から、インスタ映えスポット、地産地消のランチ、日本海に沈む夕日まで。これを読めば、萩ドライブが格段に楽しくなるはずです。
まず知っておきたい「萩観光と車」の関係

萩市内の観光スポットは、松陰神社から城下町、萩城跡、菊ヶ浜まで、それぞれ離れた場所に点在しています。バスや自転車でも回れないことはありませんが、限られた時間でより多くの場所を訪れたいなら、やはり自家用車またはレンタカーが最強の相棒です。
ただし、ひとつだけ注意点があります。城下町の中心部は、江戸時代の道幅のまま残されているため、路地が非常に狭く、車での乗り入れはほぼ現実的ではありません。カーナビが細い道を案内しても、素直に従うのは危険です。「外周の広い駐車場に停めて、城下町は徒歩で歩く」これが萩観光の鉄則。この基本さえ押さえておけば、あとはスムーズに動けます。
【エリア別】駐車場攻略ガイド|無料と310円を賢く使い分ける
萩市内の駐車場は、「完全無料」と「1回310円」の2パターンが混在しています。どこに停めるかを事前に決めておくだけで、余計な迷いがなくなり、観光効率がぐっと上がります。
松陰神社エリア → 松陰神社前駐車場(無料・約72台)
まず旅の出発点として最適なのが、松陰神社前の無料駐車場。72台収容と比較的広く、松陰神社や松下村塾へは徒歩すぐ。周辺の世界遺産スポットも歩いて回れるので、ここを最初の拠点にするのがおすすめです。
城下町エリア → 萩市中央公園駐車場(310円・約178台)
城下町散策のベースキャンプにすべきは、市内最大規模を誇るこの駐車場。1回310円と良心的な価格で、城下町の入口にほど近い立地。高杉晋作や木戸孝允の生家巡り、古民家カフェでの一休みなど、じっくり歩きたい方はここに停めて身軽になりましょう。
萩博物館前駐車場(310円・約93台)も城下町の西側をカバーしており、博物館見学と組み合わせる際に便利です。
萩城跡・菊ヶ浜エリア → 指月公園駐車場(310円・約50台)
萩城跡(指月公園)のすぐ横にある駐車場。石垣の見学はもちろん、そこから歩いてすぐの菊ヶ浜へのアクセスにも最適です。夕日を見に行く際はここに車を停めて、浜辺をのんびり散歩するのが最高の過ごし方。
穴場 → 平安古(ひやこ)駐車場(無料)
武家屋敷の鍵曲(かぎまがり)と呼ばれる、敵の侵入を防ぐために折れ曲がった独特の路地を静かに散策したい方にはこちらの無料駐車場が穴場です。観光客が比較的少なく、落ち着いた雰囲気の中で江戸の空気を味わえます。
【時間別モデルコース】萩を1日かけて味わい尽くす
09:30|松陰神社・松下村塾 ─ 維新の熱気が今も残る聖地へ
境内散策(マップ)|境内散策|【公式】松陰神社|山口県萩市鎮座 明治維新胎動之地
松下村塾|観光スポット|【公式】山口県観光/旅行サイト おいでませ山口へ
旅のスタートは、やはりここから。吉田松陰を祀る松陰神社と、境内に現存する松下村塾は、萩観光の絶対に外せないスポットです。
松下村塾は世界遺産にも登録されており、伊藤博文や高杉晋作ら明治維新の立役者たちが学んだ場所。建物自体は8畳ほどの小さな木造の私塾で、「え、ここで日本の未来が語られたの?」と思わず拍子抜けするくらいの素朴さが、逆に胸を打ちます。
インスタ映えスポットとして近年人気を集めているのが、境内の「傘おみくじ」。カラフルな小さな傘を開いて運勢を占うもので、木々に結ばれた無数の傘が晴れた日には地面に色とりどりの影を落とします。萩旅のプロローグにふさわしい、やさしい1枚が撮れますよ。
11:00|萩明倫学舎 ─ タイムスリップ感が止まらない木造校舎

松陰神社から車で約5分。日本最大級の木造校舎として知られる萩明倫学舎は、旧萩藩校の流れをくむ歴史的建築です。長い廊下を歩くと、どこか小学校の記憶がよみがえるような懐かしさがありながら、展示されている幕末の科学技術や地質の資料は見応え十分。大人旅にも、子連れ観光にも、それぞれの楽しみ方ができる場所です。
12:00|レストラン萩暦でランチ ─ 地産地消の「暦膳」に感動
学舎内にある「レストラン萩暦(はぎごよみ)」は、萩に来たら必ず立ち寄ってほしいランチスポット。天井が高く開放的な歴史的空間の中で、萩のブランド豚「むつみ豚」や近海で水揚げされた鮮魚など、厳選された地元食材を使った料理が楽しめます。
おすすめは数量限定ではありますが、海鮮丼(1980円)です!また海鮮丼以外にも近海の魚を使ったメニューも揃っており、萩ならではの食の豊かさを実感できます。人気店のため、事前予約をしてから訪れるのがベターです。
【萩グルメ】「萩暦」こちらの記事ではより詳しくレストラン萩暦を紹介していますので、ぜひ一緒に読んでみてください‼
13:30|萩城下町を歩いて散策 ─ 着物で歩く萩の街
車を中央公園駐車場に停めて、いよいよ城下町散策へ。なまこ壁と夏みかんが織りなす風景は、何度見ても飽きない萩の原風景です。
高杉晋作や木戸孝允の生家を見学しながら、路地をぶらぶら歩くのが一人旅にも大人旅にも最高のひととき。着物レンタルを利用して城下町を歩く方も多くいます。路地裏を探索していると、ふとした角に絶好のフォトスポットが現れるのも、この街の魅力です。
こちらの「萩ふくや」では、着物レンタルが出来るので、ぜひ萩の街並みを歩く際は合わせて訪れてみてください‼
15:30|萩城跡指月公園 ─ 石垣と桜の絵になる景色
車で海沿いを走り、毛利氏の居城跡「萩城跡指月公園」へ。精巧に積み上げられた石垣とお堀が往時の威容を伝えており、歴史好きにはたまらない空間です。春には600本以上の桜が咲き誇り、山口県内屈指の花見スポットとしても知られています。
17:00|菊ヶ浜で夕日を待つ ─ マジックアワーの絶景
旅の締めくくりは、萩が誇る白砂の浜「菊ヶ浜」へ。指月公園から歩いてすぐの距離なので、そのまま浜辺に出てしまうのがおすすめです。
日没前後の「マジックアワー」には、空が深いオレンジから紫へとグラデーションを描き、日本海の水面が黄金色に輝きます。言葉より写真で伝えたくなる光景ですが、実際に見ると写真よりずっと美しい。菊ヶ浜の夕日は、萩に来てよかったと思える瞬間のひとつです。
ドライブだから行ける!萩の寄り道スポット
車旅の醍醐味は、ちょっと足を伸ばせること。萩中心部から少し離れた場所にも、見逃せないスポットがあります。
道の駅 萩しーまーと(駐車場無料)は、新鮮な地魚や特産品が揃う萩みやげの殿堂。クーラーボックスを持参すれば、鮮度抜群の魚介をそのまま持ち帰ることができます。
世界遺産の萩反射炉・恵美須ヶ鼻造船所跡は、日本の近代化を支えた産業遺産。歴史の教科書では目にしたことがあっても、実際に立って見上げると全然違う迫力があります。
そして少し郊外の笠山・明神池エリアへも、車があれば気軽に足を伸ばせます。日本一低い火山の展望台から眺める多島美は息をのむ美しさで、海水が流れ込む明神池ではエイや真鯛がゆったりと泳ぐ不思議な光景が見られます。明神池では、空中にトンビが飛んでおり、売られている魚のえさを空中に投げたらトンビが取りにくるのも見どころの1つです!
【FAQ】萩観光でよくある質問
Q1:萩観光の駐車場はどこがおすすめですか?
A1: エリアによります。松陰神社周辺は「松陰神社前駐車場(無料)」、城下町散策なら「中央公園駐車場(310円)」が最も広く、アクセスも良いため推奨されます。
Q2:萩観光の所要時間はどのくらいですか?
A2: 主要な世界遺産を巡りランチを楽しむ王道コースで約5〜6時間。道の駅での買い物や郊外の絶景スポットを含めると、丸1日(約8〜9時間)あると満喫できます。
Q3:萩城下町に車で乗り入れることはできますか?
A3: 物理的には可能ですが、道幅が非常に狭く、離合が困難なため推奨されません。外周の広い駐車場に停めて、徒歩で散策するのが最も安全でスムーズです。
まとめ|車を降りて初めて見えてくる、萩の本当の魅力

萩観光の理想形は、「移動は車で快適に、散策は徒歩でじっくりと」というハイブリッドスタイル。駐車場を賢く選んで車を上手く使えば、点在するスポットを無駄なく回れます。そして城下町の細道に踏み込んだ瞬間から、車では絶対に気づけなかったものが見えてきます。
歴史が好きな人も、グルメが目当ての人も、インスタ映えを狙う人も、子連れで訪れる人も、それぞれの楽しみ方を受け入れてくれる懐の深さが、萩という街の魅力です。ぜひ自分だけのペースで、この「生きた江戸」をたっぷり味わってみてください。
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